2022.11.16 コロナ接触確認アプリ「ココア」の機能停止版を17日から配布 調査協力も呼びかけ
政府は、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性がある場合に知らせるスマートフォン向けアプリ「COCOA(ココア)」について、17日から順次、機能を停止するための最終アップデート版アプリの配信を始める。合わせて、アプリの利用状況調査も行い、今後の感染症対策に役立てる。
機能停止版アプリは、1週間程度で全ての利用者への配布が完了する見込み。
機能停止の手続きは、アップデート後に画面に表示される案内に従って実施。機能停止の処理により、アプリとスマホの接触通知システムが停止。アプリ内に保存されているデータも全て削除される。
利用状況調査への協力は、ココアをデジタル技術を活用した感染症対策の検討材料として生かす目的で呼びかける。調査は利用者の同意を得て行い、年代や通勤 通学の有無、接触通知の発生回数などについて質問。協力者は、可能な範囲内で回答を送信後に機能をストップして削除する手順を踏む。
デジタル庁によると、厚生労働省と連携して利用者調査や関係者へのヒアリングなどを進め、年内をめどにココアによる対応を総括し公表する予定だ。
調査時には、アプリを利用する個人や端末を特定可能な情報を送信しないなど、プライバシーを配慮。送信された匿名情報は総括の報告が行われてから2年間は保持し、その後に消去するという。
2020年6月に運用が開始したココアのダウンロード数は、今月11日時点で約4123万件に達した。陽性者の全数届け出の見直しを受けて、アプリの機能を停止することにした。