【空質商品特集】健康・清潔ニーズに応える商品開発進む

2022.11.22 【空質商品特集】健康・清潔ニーズに応える商品開発進む

空気質への意識は依然として高く、空気清浄機はじめ多彩な空質商品が再び注目を集めそうだ

　近年、空気質への関心が高まり、新型コロナ第8波の到来やインフルエンザの流行など、依然として健康・清潔意識に関心が向く状況は続いている。空気清浄機をはじめ、除菌・脱臭機や加湿器など、空質向上に貢献する多彩な商品提案が重要となる。

　室内の空気質への関心は依然として高く、空気清浄機や除菌・脱臭機、加湿器といった空質商品に注目が集まる。空質商品関連で主力となる空気清浄機は、パワフルな集じん性能やイオン発生機能、UV（深紫外線）やオゾン除菌、除湿・加湿機能搭載といった多彩な清潔・快適機能を搭載し、顧客ニーズに応える。

　ただ、コロナ禍が始まった2020年度の過去最高の出荷台数（前年比177％の約360万台）をピークに、21年度、22年度は連続して前年割れの状況が続いており、22年度上期（4～9月）も前年同期比約80％で推移している。このペースで推移すると年間で200万台程度の需要となりそうだ。

　とはいえ、今後、新型コロナやインフルエンザの流行が懸念される中で、改めて空質商品への関心が高まることは予想され、引き続き最新の空質商品に関するユーザーへの情報提供は不可欠だ。

　空気清浄機では加湿機能を搭載したり、除湿機能まで一体となった高付加価値モデルがラインアップされている。

　加湿空気清浄機の場合、花粉・ハウスダスト除去に加え、最適な加湿による冬場のウイルス対策にも効果を発揮でき、年中清潔・快適な空間づくりに貢献し、年間通して商品提案ができる。

　イオン発生機能やUV、強力な放電による除菌機能の搭載など、菌・ウイルス抑制効果の高い機能の搭載も進み、ユーザーの健康・清潔ニーズに応える商品開発が進んでいる。

　IoT対応を図る機種も増え、エアコンとの連動や遠隔制御、空気清浄の見える化など、より使い勝手が向上している。

　年末商戦の本格化に向け、依然として空気質への関心が高い中、空気清浄機をはじめ加湿器や除菌・脱臭機、換気扇、ルームエアコンまで、多彩な空質商品全体を通した総合的な提案も重要となりそうだ。

パナソニックの主力商品

家庭・業務用「ジアイーノ」拡充

除菌・脱臭性能など強化

　パナソニックは、室内空気質（IAQ）向上への関心が高まる中、除菌・脱臭効果に優れた次亜塩素酸　空間除菌脱臭機「ジアイーノ」で市場ニーズに応える。

　今年10月からは、新製品として、家庭用、業務用2機種の計3機種を投入し、機種数を拡充した。

　家庭用「ジアイーノ」の新製品F-MV5400は、「集中クリーンモード」を新搭載し、「除菌・脱臭」「加湿」「集じん」の1台4役で部屋の空気の悩みを解決する。

　集中クリーンモードは、一時的に次亜塩素酸濃度を高めることで、部屋に付着した菌やニオイを通常運転時より集中的に除菌・脱臭する。

　脱臭については空間に漂い続けるニオイの除去と、布製品にニオイが染みつく前に素早く脱臭するのに加え、焼き肉など既に布製品に付着しているニオイの脱臭効果（付着臭脱臭）も確認し、トリプル脱臭を実現する。適用床面積はF-MV4300（18畳タイプ）のサイズそのままに21畳（35平方メートル）まで対応する。

　業務用「ジアイーノ」はF-JDU75（適用床面積～60畳）と同JDU55（～45畳）の2機種をそろえる。

　次亜塩素酸技術による優れた除菌・脱臭力を、新機構「ジアチャージ方式」によってさらに強化し、新たにHEPAフィルターによる集じん機能も搭載。

　ジアチャージ方式により、高濃度の次亜塩素酸水溶液の安定生成・即時補充が可能になり、より安定して除菌・脱臭効果を発揮することができる。