2022.12.27 フォステクスがFolded Diaphragm方式採用ツイーター

Folded Diaphragm方式を採用したツイーター「T360FD」

 フォスター電機のフォステクスカンパニーは、フォステクス初となるFolded Diaphragm方式を採用したツイーター「T360FD」を2023年1月下旬に発売する。価格は4万9500円(税込み)/1台。

 コーン、ホーン、ドーム、RP、どれとも違うFolded Diaphragmの音響状態は、音楽再生の新たな扉を開く。力強く存在感のある高密度な音像の形成を得意としている。使用下限周波数は約2.5キロヘルツと決して低くはないが、10センチメートル、16センチメートルのウーハーにも、16センチメートル、20センチメートルのフルレンジにも組み合わせられ、広範囲な再生帯域を有している。

 振動板を支える磁気回路と筐体(きょうたい)は、周波数特性などの規格はもとより、完成品の音響状態を重視して形状寸法はもちろん、材質も十分に吟味して設計している。

 音響性能を存分に発揮するために、入力端子には金めっきを施した端子を採用した。また、接続用に金めっきを施したファストン端子を圧着したコード(SFC103の芯線)を付属している。

 Folded Diaphragmは、PIの基材にボイスコイルの巻き線に相当するアルミのパターンを形成しており、規則的に折り畳んだ時に向かい合う垂直面に、それぞれ反対方向に電流が流れるようにパターンを配している。

 発音の原理は、磁束を受けて振動板の向かい合う垂直面が対向して動くことで、垂直面に挟まれた空間の空気が押し出され/引き込まれることで音波が発せられる。