2023.01.11 5G、医療、クラウド、データ主権、メタバース 23年の「5大サイバー脅威予測」
サイバーセキュリティーを手掛けるパロアルトネットワークスは11日、2023年の5大サイバー脅威予測を発表した。
予測1は「5Gの普及拡大による脆弱性が拡大」。高速通信規格5Gのネットワークをクラウドセキュリティーの脆弱性にさらす危険性が指摘された。
予測2は「医療機関での高まるセキュリティーリスク〜既知の脆弱性とIoT化」。古いシステムや機密データは攻撃者にとっては魅力で、医療分野は格好の標的として注目されている。
予測3は「ビジネスを破壊するクラウドサプライチェーンへの攻撃」。クラウド特有の脆弱性を悪用し、企業のクラウドデータを感染させて盗み出す「Log4」のような攻撃よる混乱の増加が懸念される。
予測4は「データ主権に対する国際的な連携と厳格化」。データやデジタル情報への依存度を高めるにつれ規制や法令の強化が予想され、データの現地化とデータ主権を巡る議論の激化が見込まれる。
予測5は「サイバー犯罪の新たな脅威となるメタバース」。メタバースの没入感は買い手と売り手を新しい方法でつなぐ一方、仮想アイテムなどのバーチャルグッズを扱うメタバースはサイバー犯罪者にとっての新たな犯罪空間になりえる。
5大脅威予測はパロアルトネットワークスの専門家が、22年の脅威動向から今年注目されるテーマを予想した。
(13日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)