2023.01.13 渋滞の先頭は? ドラレコで実証、「動く防犯カメラ」にも

取り組みを紹介するパネル

 「渋滞の先頭はどうなっている?」「目の前の渋滞は、大型店への出入口だけの渋滞なのか、もっと続いているのか知りたい」

 そんな声に答えようと、アルプスアルパインとNTTデータ、ゼンリンは、モビリティーデータを活用する実証に、協業で取り組むと発表した。

 レンタカー車両にドライブレコーダーを載せ、各車両から得られた画像、映像について、レンタカーを利用する観光客へサイトから提供するプラットフォームを構築。沖縄県を舞台に今春から実証実験を進める。

 渋滞の場合は道を変えたり、公共機関に乗り換えるパークアンドライドを選んだり、といった行動変容を後押しする。

 将来は防災や防犯、地域保全などに活用できることを目指す。プライバシー情報に留意しつつ、周辺の状況(災害や公共インフラの異常、不審な状況の検知など)のデータを取得したり、観光関連のデータを提供したりといった展開だ。いわば「動く防犯カメラ」になる形と言えそうだ。
(16日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)