2023.01.20 つながる生活家電 日本勢から韓国勢まで 高精細・大画面TVも健在

日本勢もブースで気を吐く

 米ラスベガスの「CES2023」では、元々の柱である家電も健在。「環境対応」「ネットワーク化」「高機能化」などこれまでの技術をさらに強化した製品が目立った。

 テレビは大型機種、有機EL機種だけでなく、微細なLEDを敷き詰めて映像を表示する「ミニLED」など、より高精細な機種が各ブースで登場。また、エンジン機能を高めた機種やネットワーク動画に対応した機種も数多く出展している。

 シャープはテレビのフラッグシップモデル「AQUOS XLED」のグローバル展開モデルを出展。参考出展として世界最大クラスの120V型モデルを初公開した。

 TVS REGZAは業界に先駆けて採用したミリ波レーダーセンシングシステム搭載のテレビを出展。レーダーが視聴者の位置を特定して、視聴距離に即した適切な画質、音響に自動調整する。

 〇生活家電もスマート化

 カルテックは昨年末に日本国内向けに発売した世界初の光触媒搭載美容加湿器のグローバルモデル(2月発売予定)を参考出品。アタッチメントを交換することで加湿器、美顔器として使える。

 また、スマート化が進む生活家電。パナソニックグループはアプリによる機器とセンサーの連携で、より手軽にヘルシー調理を可能とするほか、食材の宅配提供やレシピ提案、生ごみ処理機を活用した食循環によるフードロス削減も融合。日常生活を包括的にケアする技術とサービスを紹介した。

 一方、存在感の高い韓国勢。サムスン電子は例年のように、ひときわ大きなブースを構え、柱はスマートホームの規格Matter(マター)に対応したソリューション。かねて展開するSmartThingsについて、300社以上の製品と互換性を提供すると明らかにした。

 LGエレクトロニクスは、冷蔵庫や洗濯機、乾燥機、オーブンレンジ、食器洗い機などの機能が更新される「ThinQ Up」機能を発表。ソフトはダウンロードでき、アップデートできる。

 スマホなどと同様、家電も機能を更新し続けていく時代になりつつある。

(23日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)