2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド NITTOKU

NITTOKUはEV用モーターの巻線新技術を出展

新開発のEVモーター巻線技術

 NITTOKUは「第14回EV・HV・FCV技術展」に出展する。同社はモーターをはじめコイル自動巻線機で培ってきた制御、搬送、ハンドリングなどの技術をベースに、グローバルな「精密FAエンジニアリング企業」へと事業拡大を加速している。その一環でEV用モーターの事業を強化している。

 同展示会では新しい巻線工法によるEVモーターサンプル、リニアコンベヤー搬送装置FELX-1、FA用タグシステム、耐震装置N-Gripなどを展示する。

 新たに開発したEVモーター巻線技術は、スロット間の隙間が小さくても巻線を行うことが可能で、従来の一体ステータコアと同等の特性を維持しつつ、小型化を実現する。

 リニアコンベヤー搬送装置FELX-1は、コイル自動巻線機のコア技術を応用して開発し、同社が推進するオープンイノベーションの核になっている生産ライン用搬送システム「LITs(リッツ)」をさらに進化したFAプラットフォーム。搬送にリニアモーター駆動を採用し、循環方式(水平、垂直)、循環方向、分岐・合流など最適な搬送システムが構築できる。キャリア1枚当たり、15キログラムまで積載可能。同システムにスカラロボット、多軸多関節ロボット、ディスペンサー、計測機器、ビジョンシステムなどさまざまな生産設備を組み合わせて、変種変量生産や専用量産ラインとして稼働できる。

 FA用タグシステムは、FAラインのAGVなどに応用し、搬送物にICタグを付けることで、搬送物に履歴データなどの情報が載せられる。そのデータを集積し分析することで「スマートファクトリー化」を実現。耐震装置「N-Grip」は、生産設備やオフイスの什器(じゅうき)を地震から守る。