2023.02.01 「タイパ」でタグるZ世代に フィリップスが新型電動シェーバー発売

Z世代には「ジェンダーレス美容」と「タイパ」がキーワード

 Z世代のキーワードは「ジェンダーレス美容」と「タイパ」―。フィリップス・ジャパンが8日に発売する電動シェーバーの新製品「5000Xシリーズ」(1万2980円前後想定)は、同社初のZ世代をターゲットにした製品だ。「お風呂上りに化粧水をつけるのは普通」と語るZ世代の男性に向けて、肌に優しく、短時間で剃れる電動シェーバーを目指して開発した。

 同社は1日、東京都内で新製品発表会を開催したのに合わせ、Z世代の男性3人との座談会を実施。その中で世代評論家の牛窪恵さんは、Z世代のキーワードにジェンダーレス美容とタイパ(タイムパフォーマンス)を挙げた。

 牛窪さんは「Z世代は臭いとか清潔感を意識している」とし、コロナ禍でコスメ市場全体が落ち込む中、メンズ美容が伸びるけん引役を果たしていると説明。同時に、生まれた時からのデジタル世代であるため、効率よく時間を使うタイパを重視する傾向が強いと指摘した。

 Z世代を代表して登壇した男性3人からは、「Z世代にマストな美容はスキンケアや臭いケア」「タイパのためにまずはSNSで検索する。『ググる』ではなく『タグる』」などの意見が述べられた。こうしたZ世代を意識し、5000Xシリーズのシェーバーヘッドには小指程度のサイズに10万個という、肌との摩擦を抑えるマイクロビーズをコーティング。さらに毎分5万5000回カットする27枚刃を搭載して短時間で髭を剃れるようにしている。

 登壇したZ世代からは、5000Xシリーズの使用感として、肌への刺激が少なく剃り味が良いため、「『ながら剃り』ができるのが推しポイント」などの感想が述べられた。Z世代をターゲットにした家電開発は、今後も熱を帯びそうだ。