2023.02.07 【抵抗器特集】東京コスモス電機 可変抵抗器、角度センサーなど柱

 東京コスモス電機は創業65周年。長い歴史で培ったノウハウと技術をベースに、無線機器、音響機器、産業機器、車載関連機器のさまざまな用途に向けた可変抵抗器、角度センサー、フィルムヒーターを主な柱にする。

 可変抵抗器事業は、無線機器や電動車いす向けなどが堅調に推移する。軸付きポテンショメーターの9ミリメートルルリフロー対応タイプは、高品質が要求される音響機器メーカー向けに量産。また、7ミリメートルタイプで、リフロー対応製品を開発。リフロー工程を含めたSMTラインでの生産に対応し、量産を見込む。

 可変抵抗器全般に対し、材料面や製法面などの成熟した体制刷新にも取り組んでいく。

 トリマーポテンショメーターは、5G(第5世代移動通信規格)基地局や各種電源などの市場で受注が好調に推移し、3/4ミリメートルタイプはメード・イン・ジャパンを強みに、生販一体となって生産効率化を図り、フル生産を続けている。

 角度センサー事業は、中国の小型EV用EPSセンサーや新興国を中心とした環境規制の強化によりバイク用TPSセンサーの生産が好調に推移。バイク用新タイプの角度センサーも量産開始へ準備が開始されている。

 ヒーター事業は、ADASや自動運転に向けた各種カメラの視認性確保のためのフィルムヒーター受注が好調。ミリ波やLiDARなどレーダーにも搭載可能な融雪、解氷用インサートフィルムヒーターの製品開発を加速。新たな展開も探る。

 また、ワコーテックと静電容量方式の力覚センサー(DynPick)で業務提携。ワコーテックの技術開発力・知財力に加え、東京コスモス電機のモノづくり力・販売力を生かし、ロボット産業分野で需要拡大を図る。今後も他社との協業や産学連携を強化し、新製品開発に取り組む。