2023.02.08 【コネクター総合特集】各社、高付加価値製品開発に全力
コネクターメーカー各社は、ITエレクトロニクス技術の高度化や将来ニーズに対応した新製品・新技術開発に力を入れている。機器・装置の技術進化に伴い、接続に関する技術要求が高度化する中、各社は最先端の微細精密加工技術や高速・高周波技術、シミュレーション技術、材料技術などを駆使した高付加価値製品の開発に全力を挙げる。
分野別では、ハイエンドスマートフォンやタブレット端末、ウエアラブル端末などの高機能モバイル機器、自動車/車載電装機器、各種産業機器・装置などに照準を合わせた技術開発が活発だ。加えて、医療/介護/ヘルスケア関連やロボット、環境/エネルギー関連、高精細画像システム、高速大容量通信インフラなどの分野へのR&Dやグローバルマーケティングにも力が注がれている。
特に最近は、ADAS/自動運転技術の高度化や車のxEVシフトに対応する車載用コネクター、第5世代移動通信規格5G対応端末向けの超小型・高性能コネクターや新世代インターフェイス用コネクター、産業機器向けの大容量高速伝送対応コネクターや大電流・高耐圧対応コネクターなどの開発に重点が置かれている。
各社は市場ニーズである小型・薄型・省スペース化や高信頼性、高周波・高速伝送対応、ノイズ対策、高耐圧・大電流対応、安全性向上、作業性改善などに寄与する新製品・技術開発を加速。技術のブレークスルーに向け、コネクター用素材の見直しなども進む。
持続的な成長のための新規事業創出への取り組みも活発になっている。中長期での新需要創出や販路拡大などを目的に、産学連携活動やM&A(企業の買収・合併)/アライアンス戦略も重視されている。