2023.02.08 カネカ、車載用の太陽電池を本格出荷へ 新年度以降に数車種内定
トヨタの低速自動運転EV「e-Palette」への採用を発表した際の資料
性能・デザイン・国産強み
カネカは8日、車載用の太陽電池(PV)を、今春から本格出荷する方針を明らかにした。これまでもトヨタ自動車のEVに採用されるなどの実績があり、新年度に数車種への採用が内定しているという。住宅用のPVに続く柱になる形だ。
同日の決算発表の中で明らかした。カネカのPVはルーフ一体型で、変換効率など性能だけではなく、デザイン性にも優れている点が評価されている。
住宅用PVの旺盛な需要に応えるため、PV増設ラインを3月末までに稼働させることも表明。「通過点」(同社)と、さらなる能力増強も図る。
カネカは太陽電池について、国内で研究・開発し、生産も手がける唯一の立場として、信頼性などが強みになっている。東京都の新築住宅PV設置義務化などの動きが全国に拡大する中、引き合いが活発化している。
(9日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)