コロナ収束も近づき、ここ数カ月、海外との往来拡大を実感する場面が多い。海外閣僚のインタビューの機会を得たり、海外公演は久々という来日楽団を取材したり。筆者や同僚らの出張も再開されつつある。

　そうした中、話題になるのは内外の物価差だ。増刷の続く「世界インフレの謎」（渡辺努著、講談社刊）でも「安いニッポン」が論じられる。

　実際、例えば定食で人気の大手外食チェーンの米国の店では、日本で1000円前後の焼き魚定...　　(つづく)