2023.03.06 【業務用無線特集】エム・アールエフ 米ミニサーキット社製品に力 LTCC技術を利用
「BFHK-2802+」
エム・アールエフ(M・RF)は、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波の専門商社で、特徴を生かしたカスタマーサービスには定評がある。
同社は、米国の高周波デバイス専門メーカー、ミニサーキット社(ニューヨーク州)製の、LTCC(低温同時焼成セラミックス)テクノロジーを利用した準ミリ波5G向けバンドパスフィルター、バラン、カプラーなどの販売に注力している。
ミニサーキットは、LTCC製品の品ぞろえを充実させており、フィルターでは、準ミリ波5G向けバンドパスフィルター「BFHK-2802+」の出荷を開始した。5G n257バンドに対応。同社は、フィルターの対応周波数の多さで好評を得ている。LTCCフィルターのサイズは、0202から1206まで。次世代移動通信規格の5G関連での引き合いも増加している。
同社はLTCCフィルターに加え、LTCCテクノロジーを利用したデバイスの品ぞろえ拡充に努めており、分配・合成器(SCN・SCGシリーズ)、バラン(NCS・TNCシリーズ)、カプラー(DCWシリーズ)などを拡充中。LTCCテクノロジーを利用したバランやカプラーは、従来の巻線タイプと比較して、サイズやコスト面で優位性を持つ。さらに、LTCCテクノロジーを活用したパワースプリッターの開発も進めている。
ミニサーキットは、1968年設立の高周波部品の老舗メーカー。世界15拠点(開発センター、工場、セールスオフィス)を展開し、27製品群、1万種類以上の豊富な製品を有している。エム・アールエフは、同社の国内代理店として、高い販売実績を持つ。