2023.03.06 【電波時評】冷え込む日中関係と製造業

 ロシアのウクライナ侵攻によって食料やエネルギーの危機が発生し、世界の分断化が進んでいる。同時に米中の対立が激化してきたことで、日本もこれまで築いてきた中国との友好関係が冷え込み始めている。

 日中の友好関係は1972年、当時の田中角栄首相と周恩来首相の共同声明による国交正常化に始まった。電気業界は78年に当時の鄧小平副首相が松下電器(現パナソニックHD)のテレビ事業部を訪問し、松下幸之助相談役(当時)に中国工業の近代化の協力を...  (つづく)