2023.03.15 【スマートエネルギー総合特集】トリナ・ソーラー・ジャパン 新型太陽光モジュールを初披露

新N型TOPConモジュール

 トリナ・ソーラー・ジャパンは、Vertex(バーテックス)シリーズの新N型TOPConセルを搭載した太陽光発電モジュールを初披露する。大型施設・住宅用蓄電池システムや追尾式架台も展示し、再エネのトータルソリューションを提案する。

 210ミリメートルセルを搭載した新モジュールは、P型製品と比べると、30年間で約1割発電量が増加する見込み。全機種で両面ガラス構造を採用し、水蒸気や酸、アルカリへの耐性を高めた。さびや腐食に強く、製品保証は型式によって12年もしくは15年。低劣化・高出力の相乗効果で生涯発電量の向上が期待できる。

 小型の両面発電モジュール「NEG9RC.27」は、出力435Wで、最大変換効率21.8%。カーポートや営農型(ソーラーシェアリング)、水上(FPV)の用途に最適だ。

 ほか、片面発電で低電流仕様のフラッグシップモデル(445W、22.3%)、大規模発電所向け高出力重視モデル(690W、22.2%)、中型で屋根・地上設置にも対応できるオールラウンダーの変換効率重視モデル(605W、22.4%)をラインアップしている。

 PERCモジュールでは、住宅や施設屋根設置向けで外観が美しい出力425Wのフルブラックモデル、580Wの商業・工業施設や野立て用、670Wの大型高圧・特高案件用などがある。

 リン酸鉄リチウムイオン電池を使った蓄電池システムは、容量26.6kWhの施設向け「SBT7-25A」のほか、11.5kWhの住宅用、公称2236kWhの大型産業用、災害時向けのオフグリッド用・ポーターブル用蓄電池もある。

 トリナ・トラッカーは、パネルが太陽を追って発電効率を向上させる単列追尾式架台システム。従来に比べ最大3.8%発電量をアップしたという。

 トリナ・ソーラーは、これまで120GW以上のモジュールを供給してきた。

 プロジェクトの開発から、融資、設計、建設、運営管理、グリッド接続まで手掛け、スマートエネルギーの世界市場をけん引している。