【20年 我が社の戦略】エーディーシー・持田 博史社長 | 電波新聞デジタル
   

CES2020

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【20年 我が社の戦略】エーディーシー・持田 博史社長

持田 社長持田 社長

モジュラ式エレクトロメーター

 エーディーシーは、旧タケダ理研工業(現アドバンテスト)で培ったアナログ計測技術を継承、発展させ、デジタルマルチメーター(DMM)、直流電圧/電流発生器、デジタルエレクトロメーター、光パワーメーター、スキャナなどの製品群で事業の拡大に取り組んでいる。持田博史社長に事業戦略を聞いた。

 ―20年の取り組みについて。

 持田社長 19年は通信(スマートフォン)市場、自動車市場の部品在庫調整、中国の光通信インフラの停滞など当社の業績も影響を受けた。20年は5G通信市場に向けた電子デバイス・モジュール関連市場に期待している。

 5G通信システムのインフラによって自動車業界やIoTを含めた新規市場の発展も加速され、そのシステムに使用される部品の生産設備として高精度計測電源が活用される。

 ―光通信市場はいかがでしょうか。

 持田社長 光通信市場は5G基地局間通信や、データセンター間通信向け光通信モジュールの開発・生産が活発になると予測され、波長計・VIGの需要に期待する。

 ―自動車業界への期待は。

 持田社長 自動車部品市場ではCASEに向けた電子部品の増産を予想しており、今後は5Gを含めた通信部品市場のボーダレスな市場展開が見込まれ、当社がターゲットとしている電子部品市場の再起に期待する。

 ―製品戦略について。

 持田社長 19年に新カテゴリとなるモジュラ式エレクトロメーターを市場に投入し、電子部品の生産性向上に向けて多チャンネル測定システム化の提案を展開している。

 今年はこのモジュラ式エレクトロメーターに、新たな計測モジュールを追加投入し、多チャンネル電源・スキャナ(切り替え器)と計測器を使用したシステムを提案する。

 電子部品の生産ラインで高スループット試験が可能なモジュラ式「多チャンネル微小電流/高抵抗測定器(IRメーター)」を市場に投入、新規ユニットを追加発売した。モジュラ・タイプの構造を採用したので、メンテナンス時のダウンタイムも大幅に改善できる。

 国内唯一の8桁半DMMや高確度電圧電流発生器を中心に電子部品の開発評価、生産に高精度高スループットの測定器を提供する。

 スマホに搭載されるカメラアクチュエータ、5G用フロントエンドモジュール生産に向けた計測電源新製品4chVIGにも期待している。

 ―海外展開について。

 持田社長 日本企業の海外進出を支えるために、製品の海外保守体制の充実に取り組んでいる。現在、保守体制のある中国・韓国・シンガポールをはじめ19年前半にタイ・マレーシアでの保守体制を確立し、今後の海外売上げ増を狙いたい。



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