2023.03.27 各地域電器店、設置環境踏まえ創蓄システムなど提案
エアコンの商品ポップにはヤモリガードの案内も(沖縄市のナカマ家電サービス)
電気・ガスをはじめエネルギー料金高騰の影響から、自家消費を目的に太陽光発電などエネルギーの創蓄システム導入に取り組む地域電器店が増えている。同時に気候や設置環境を踏まえた設備・機器の保守対策など、その土地ならではの顧客対応とフォローも欠かせない。
パナソニック系でんきの白鷺Cイノウエ(兵庫県姫路市)は、過去に太陽光発電システムを販売した顧客と蓄電池販売を成約。自家発電の有効活用の観点から提案し、補助金なども活用した。同店は「ほかにも同様の顧客がいるので提案を強化したい」と話す。
パナソニック系のはら家電(岐阜県大垣市)もEV(電気自動車)と蓄電池、太陽光パネルを使った省エネ生活を提案。自宅で普通充電するためのコンセントの工事依頼も相次いでいる。設置場所が道路際であれば鍵付きのコンセントに。太陽光パネルとの連携や充電時間のタイマー制御の提案のほか、契約の電気容量で足りるかなど丁寧な相談を心掛けている。
一方、日立チェーンストールのもりでん(島根県江津市)は商圏のほとんどが国道沿いの日本海側に面しており、塩害対策が必須だ。強い海風でさび方が激しく、エアコンやエコキュートは経過年数に注意して早めに声掛けしている。特にエアコンは塩害対策仕様を勧めている。
パナソニック系あい電ダイワ・一番館店(山形県酒田市)も、冬期は積雪により発電量が低下することを顧客に納得してもらった上で太陽光パネルや蓄電池を設置することが多い。
沖縄では、台風対策でエアコン室外機のワイヤー固定が工事に含まれていることが多い。ヤモリが室外機に入り込んでショートを起こすこともある。ナカマ家電サービス(沖縄県沖縄市)では、こうしたヤモリガードなどの措置をポップで説明している。
(28日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)