2020.02.05 【20年 我が社の戦略】ウシオライティング・中森 克己社長

中森社長

グループのシナジーで飛躍へ

 ウシオライティングは、ウシオグループのシナジーを生かした取り組みを今年から従来以上に本格化させる。今後、3カ年を事業の成長フェーズと位置付け、飛躍を目指していく構えだ。今年の展望について中森克己社長に話を聞いた。

 ―昨年5月の社長就任以来、グループ間のシナジーを重視してきましたね。

 中森社長 LED照明は既存光源からの切り替えがひと段落した状況だ。競合他社もひしめく中で昨年、当社としては過去から継続していた案件を形にするなど、着実な成果を上げてきた。

 今年はウシオグループのシナジーをいかに形にするかがテーマだ。人材育成や事業部門間の連携も進めなければならない。お客さまに合った提案を進める必要があり、そのためにも現状を見直して再構築していく。

 ―人材育成も重要視されています。

 中森社長 従業員を育成するための研修体制も整備する。営業部門や技術部門は社会ニーズなどに応じて変わる必要がある。その変化に対応するスキルを身に付けることが大事で、市場を見ながら対応することが重要だ。視野を広げて市場全体を見渡せる人材を育てていきたい。

 -照明のIoT対応に注目が集まっています。貴社の戦略は。

 中森社長 照明でもIoTやAI(人工知能)への対応が注目されている。IoT化の利点は、つまるところ照明を一括制御できたり自動制御できたりすることだ。

 当社の強みは照明の制御技術。IoTというよりも専門性の高い制御技術を追求して提案していく方が、お客さまにとっても分かりやすいのではないかと考えている。映像や音響、照明、演出を組み合わせたソリューションをどう展開していくかが当社にとっては重要だ。

 ―今年の展望は。

 中森社長 米中貿易摩擦の影響などを受けている産業分野の動向が気になるところだが、照明事業も制御技術を軸にしたソリューション提案で導入実績を積んでいく。屋外での照明演出などの需要は増えており、東京五輪に向けてこうした演出がさらに増える可能性もある。地域貢献にもつながるため、積極的に関わっていきたいと考えている。

 東京五輪後は一時的に需要が停滞する可能性はあるが、IR(統合型リゾート)計画や大阪万博の開催も控えている。同時に全国各地でリゾート開発も進んでいる。これらに関連したイベントで照明演出の需要は盛り上がるはず。地方創生という観点からもこの機会を捉え、さらなる成長につなげていきたい。

 ―海外事業の戦略は。

 中森社長 海外事業も推進していく。アジアを中心に展開しており、ウシオ電機の海外拠点を活用して進めていく。グループの様々な製品を販売していく中で照明も組み込んで、ソリューションとして提供する形だ。

 海外売上比率の拡大を目的にはしていない。当社全体の売上げが増加する中で海外事業も拡大させるという考えで取り組んでおり、今後もこの方針を変えるつもりはない。