2023.04.20 【電波時評】生成AI うのみにせず賢く「疑う力」で

 仕事柄、校閲(校正)担当者には助けられてきた。新聞や雑誌では、担当者自身も締め切りに追われる中でさまざまな確認・指摘をしてくれる。ささやかな拙著を何度か出した際は、書き込みで真っ赤なゲラ(試し刷り)を何度も交わした。そのたび、プロの仕事と感じる。

 アウトソースも進む時代だが、新聞・出版社の多くは専門部門を擁し、書き手と密接に連携して品質を保つ。そんな校閲記者・校正者に必要な力の一つは「疑う力」という(牟田都子「文にあたる」)...  (つづく)