2023.04.21 衣類乾燥除湿機をリコール パナソニック、発煙・発火の恐れで
リコール対象製品の一つF-YHLX120(14~16年製)
パナソニックは、2003年から販売したナショナルおよびパナソニックブランドのデシカント方式・ハイブリット方式衣類乾燥除湿機163万9232台(うち日本国内157万1167台)をリコールする。
2007年からこれまでに、当該製品内部の除湿ローター付近から発煙・発火する事故が日本国内で11件、発煙事象が香港で1件発生した。いずれも人的被害はなかった。リコール対象製品は同社衣類乾燥除湿機販売台数全体の3割で、7割が対象外となる。
リコール対象製品については、製造打ち切り後8年以内の製品に関しては、無料で同等の代替品(燃焼防止対策が講じられている22年4月発売のF-YHVX120)と交換する。
製造打ち切り後8年を超え、補修用性能部品の保有期間が過ぎた製品は、タイプに応じて 1万~2万円で製品を引き取る。
発火の原因は、設計上の配慮不足で、過去にさかのぼり製品を再検証しリコール対象製品を特定した。
製品内部の除湿ローターに、洗剤や柔軟剤に使われる香料などに含まれる揮発性の有機物が付着し、ヒーター熱で加熱されて火種となり、製品の焼損や溶融が発生した。
ただ揮発性の有機物が付着するだけでは発火に至らず、ファン回転数が減少し風量が一定程度低下、または除湿ローターの回転低下が重なった場合に、焼損・溶融の可能性があるという。
同社では対象製品の使用を直ちに中止するよう呼び掛けている。問い合わせフリーダイヤルは0120-878-420。