新型コロナ感染症に関わる行動制限が解かれ、大型連休中は観光地や商業施設が多くの人出でにぎわうとともに、各家電量販店にも家族連れなどが来店。エアコンやテレビゲーム購入の動きが目立ったほか、インバウンド需要も回復のきざしを見せている。

　ヨドバシカメラマルチメディアAkiba（東京都千代田区）は、連休1週間前からカメラの販売が前年比で倍増。昨年はほぼなかった、訪日外国人によるインバウンド需要も店全体の販売を押し上げている。

　インバウンドにはヤーマンやダイソンなど高価格帯の理美容家電や時計の販売が中心。拡張したエアコン売り場も、気温の上昇とともに早期購入の割引特典などで販売が好調だった。同店副店長は「今年の連休はコロナ前の水準に戻った」と手応えを語った。

　ヤマダデンキテックランド東京本店（東京都世田谷区）は、アウトドアやレジャーを見越したポータブル電源の販売が連休前から伸びた。エアコンも前年を上回る販売状況。購入単価と成約率は上昇傾向で、同店長は「高単価ゾーンの商品をしっかり提案すれば購入してもらえる」と話す。

　上新電機日本橋店（大阪市浪速区）でも連休期間中、テレビゲームや玩具、パソコン、エアコンなどが好調。テレビゲームや玩具のコーナーではファミリー層の来店が目立った。エアコンは節電タイプの売れ行きが良かった。

　（9日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します）