2023.05.23 【JECA FAIR2023特集】三菱電機 分電盤・制御盤用遮断器など出展

分電盤・制御盤用遮断器「KCシリーズ」スプリングクランプ端子仕様製品

 三菱電機は分電盤・制御盤用遮断器「KCシリーズ」スプリングクランプ端子仕様製品を出展し、同製品を「製品コンクール」に出品する。

 配電・制御機器の結線方式では、ねじに代えて電線をスプリングによる圧力で導電部に直接押し付けて接続するスプリングクランプ方式(スプリング端子方式)が注目されている。同社もスプリングクランプ端子仕様の「EZ Connection」のラインアップを拡充した。ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器/サーキットプロテクター、電磁接触器、電磁継電器などをそろえる。

 分電盤・制御盤用遮断器KCシリーズは定格電流50Aまで用意。32AF Style品(定格電流32A以下)、サーキットプロテクター(同20A以下のCP30-BA)、WS-Vシリーズ縦形リード線端子台などをラインアップしている。

 スプリングクランプ端子仕様製品は∇省施工=配線作業時間の短縮が可能。端子カバー不要∇品質安定=ねじ締め作業のスキルが不要。振動・衝撃・長期使用による端子のねじ緩みのリスク排除∇メンテナンス性向上=盤・機械装置の納入時、点検時の増し締め作業が不要∇フレキシブル=1次側ねじ端子、2次側スプリング端子などの片側のみスプリング端子使用も対応可能。付属端子台のみスプリング端子の仕様も対応可能--などの特徴がある。

 同社製品のスプリングクランプ端子部は前面に対して約15度の傾斜があるため電線のふくらみを軽減し、すっきりとした盤内配線が可能。工具を垂直に挿入できるので配線作業・電線の取り外し作業をアクセス性よく実施できる。

 より線、単線、フェルール端子に対応。電線挿入口が2カ所あり、渡り配線が可能。片側のみスプリングクランプ端子仕様を選択することができる。

 スプリングクランプ端子仕様の縦形リード線端子台もラインアップ。ねじ端子仕様の縦形リード線端子台と比較し、横幅を5.5ミリメートル省スペース化できるほか、縦形リード線端子台のみをスプリングクランプ端子仕様とすることも可能だ。