2023.05.29 営業利益率10%とROE10%達成に注力 三菱電機・漆間社長CEOが経営戦略説明

説明する漆間社長CEO

 三菱電機の漆間啓社長CEOは29日に開いた経営戦略説明の中で、今後は営業利益率10%とROE(自己資本利益率)10%の達成に注力するとともに、売り上げ3000億円規模の低収益事業の売却と撤退を進めていく考えを示した。

 事業ポートフォリオの見直しもさらに進めていき、FA(ファクトリーオートメーション)、空調・家電、ビル、パワーデバイスの四つの成長事業への投資を強化する。漆間社長は「収益性に加え、ROIC(投下資本利益率)を重視した意思決定をしていく」と述べた。

 同社は2025年度に売り上げ5兆円、営業利益率とROE10%を目標とした中期経営計画を21年度からスタートしている。22年度に売り上げ目標の5兆円を前倒しで達成したことから、今後はより収益性と資産効率を意識した経営に舵を切っていく計画だ。

(30日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)