2023.05.30 デバイス事業で積極投資 三菱電機、SiC比率3割以上に

三菱の発表の画面から

 三菱電機は29日に開いた2023年度の経営戦略説明の中で、デバイス事業について、市場拡大を見据えて積極投資を進める方針を示した。

 特にSiC(炭化ケイ素)を強化する構えで、また他社との協業、資本関係など「さまざま選択肢がある」(漆間啓社長CEO)との考えを示し、分社して強化することなども含め、成長軌道を描く姿勢を強調した。

 同社はパワーデバイスと、高周波・光デバイスを柱にしている。

 このうちパワーデバイスは脱炭素化に向け中期的な市場拡大が見込まれ、自動車分野・民生分野を中心に高い成長を実現できると想定。

 産業・再エネ・電鉄分野をベースロードとし、高い成長を見込む自動車分野と、同社が強い民生分野を強化する。

 長年培った強みのSiCを核とした成長基盤の強化に取り組み、事業の拡大を加速させ、売り上げに占める3割以上にする。

(31日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)