2020.02.12 D&M アナログレコードプレヤー、大幅にグレードアップ
「The Classic EVO」
ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Ject製アナログレコード・プレヤー「The Classic EVO」を12日に発売する。価格(税別)は21万円。
世界各国で高い評価を得て、同社のスタンダード・モデルとなっていたThe Classicが今回、大幅にグレードアップ。定評のあるオリジナルのサブシャーシ構造と、往年の70年代のレコード・プレヤーへのオマージュであるクラシカルな外観はそのままに、その要となるトーンアームやサブプラッターなどに大きな改良を施した。そして、OrtofonのQuintet RED(MCカートリッジ)をプリマウントし、高い完成度を誇るアナログ・プレヤーにさらに磨きをかけた。
最も大きな改良点はサブプラッター。従来、樹脂製だったサブプラッターは、アルミ削り出しで精密に成型された重量級のサブプラッターに変更された。
また、より快適な操作性のため、電子切り替えスイッチによる回転速度の変更が可能になった。
サブシャーシそのものも、さらに硬く重量のある素材に変更した。トーンアームベースとセンタースピンドルの軸受は、このサブシャーシにマウントされており、モーターがマウントされたメーン・シャーシから、6点のTPEダンピングボールによって完全に分離されている。その結果、外部やモーターからの余計な振動でプラッターとアームが共振することを防ぐ。
オリジナルのThe Classic発売時に新しく設計されたトーンアームは、さらに改良された。オリジナルモデル同様にトーンアーム・チューブは、カーボンとアルミニウムの2重構造。カーボンはアームの剛性とハイスピードなサウンドに貢献し、アルミはカーボンの弱点であったダンピング特性を改善する。
メーン・ベアリングには、大型のジンバルハウジングを備え、上位機種で採用されているPro-Ject CC EVOトーンアームと同じタイプにアップグレードされた。
「The Classic EVO」のメーンシャーシのフレームは、濃色のユーカリ(マット仕上げ)を用いた天然木の突板を用いている。