2023.06.02 パナソニックが事業会社戦略説明会開催 7重点事業で利益成長を図る
オンラインで中長期戦略について語るパナソニックの品田正弘CEO
パナソニック(品田正弘CEO)は2日、オンラインで中長期の事業会社戦略説明会を開催した。
24年度までの中期3年間のKGI目標として、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)3500億円(10%)、ROIC(投下資本利益率)10%以上、3年間累積営業キャッシュフロー6600億円の達成に向け、空質空調設備や海外電材など成長7重点事業での利益成長、オペレーション力強化に取り組む。
品田CEOは「7重点事業で利益成長を図り、新領域・新規事業で足りないピースを補完し、くらしにまつわるすべての要素と価値を統合した形で、他社にないウエルビーイングとサステナビリティを実現していく」と話す。
7重点事業は、空質空調設備、海外電材、エネルギーソリューション(水素事業含む)、CO₂冷凍機、ショーケース、国内白物家電となる。
このうち空質空調設備事業は「重点投資領域として中長期的に最も高い成長と収益を実現させる事業」(品田CEO)と位置づけ、欧州のヒートポンプ給湯暖房機やチラーなど水循環型空調に重点投資し、業界トップレベルのポジション確立を目指す。
また海外電材は「勝ち筋が安定し、安定的な高成長を実現する」(品田CEO)事業と位置づけ、インド、トルコ、ベトナム、日本などでトップシェアの配線器具事業を基盤に、世界中で進む電化の設備インフラとしてグローバルに事業拡大を加速させる。