2023.06.06 【ミリ波】2人目の壁

 少子化に歯止めがかからない。厚生労働省が発表した2022年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は7年連続で低下して1.26と、05年に並ぶ過去最低を記録した。出生数も前年比5%減の約77万人と低下の一途だ▼人口維持には2.06程度必要とされる。育児支援政策に日本の2倍近くの公費を支出してきたフランスの1.8、アメリカの1.66(21年)と比べても心もとない▼政府は「危機的状況、静かなる有事」と指摘した。こども未来戦略会議は「若年人...  (つづく)