2023.06.19 ソニー、映像機器やソリューションを訴求する内見会開催
メディアエッジプロセッサー「NXL-ME80」
ソニーは、映像制作現場の効率化を実現する映像機器やソリューションを訴求する内見会で、オンプレミスクラウド・ライブプロダクション「NETWORKED LIVE」とクラウド制作プラットフォーム「CREATORS' CLOUD」の2軸で拡張する映像制作ソリューションを提案した。
放送局など制作環境を全てIPで構築するNETWORKED LIVEでは、メディアオーケストレーションプラットフォーム「VideoIPath」同士が連携するフェデレーション機能を紹介。
同社は限られたネットワーク帯域でも高画質伝送を可能にするメディアエッジプロセッサー「NXL-ME80」を開発。4K映像を1/200に圧縮しても画質劣化を認識できない。同社はリモートプロダクションの幅をより広げるツールとして提案するという。
また、開発中の汎用サーバーなどさまざまな環境にデプロイ可能なソフトスイッチャーをはじめ、オンプレミス・クラウドのハイブリット運用が可能なスイッチャーのラインアップも紹介。会場ではハードとソフトのスイッチャーを一つの操作パネルで操作する実演を見せた。
CREATORS' CLOUDでは、AIを組み合わせて映像制作の手間がかかる作業の自動化を進める、AI映像解析サービス「A2プロダクション」などの法人向けサービスに加え、スマートフォン向けアプリなど個人向けサービスを紹介。
国内初披露として、光学式可変NDフィルターを標準搭載した4Kシステムカメラ「HDC-5500V/3500V」や4Kアップグレード可能なシステムカメラのエントリーモデル「HXC-FZ90」、31型4K液晶マスターモニター「BVM-HX3110」などを展示。
さらに、バーチャルプロダクションの課題を解決するバーチャルプロダクションのツールセットも紹介された。
(20日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)