2023.06.22 新日本電波吸収体、吸収シートに火山灰を活用 ADASミリ波の高周波に適用 量産性向上、高性能をより安価に

「シラス」を使った3層構造で吸収性能が向上した電波吸収シート

 新日本電波吸収体(東京都台東区)は、ADAS(先進運転支援システム)のセンシングに用いるミリ波レーダーの高い周波数に適用する「電波吸収シート」を自然由来の素材を使って開発した。

 鹿児島県本土面積の6割を覆う火山灰の「シラス」を再利用。ケイ素などから成るシラスは空気層を持つ「中空状態」が特徴だ。

 ドイツをはじめとした海外での車載用ミリ波レーダーは、短距離監視用の「ショートレンジレーダー」として適用。この際...  (つづく)