2023.07.07 【JECA FAIR2023製品コンクール特集】経済産業大臣賞 共立電気計器のペン型絶縁接地抵抗計「KEW 6041BT」

片手で使える複合試験器「KEW 6041BT」

絶縁抵抗計、簡易接地抵抗計、電圧計 複数の機能を1台で

 共立電気計器の絶縁接地抵抗計「KEW 6041BT」は、絶縁抵抗計、簡易接地抵抗計、電圧計が1台になったペン型の複合試験器。測定者の使用環境に配慮した機能を多数盛り込んだ。

 ペン型の先行機種として、同社には簡易接地抵抗計「KEW 4300」がある。コンパクトな本体で電気工事や保守メンテナンスの現場で広く使用されているが、6041BTでは、サイズ感はそのままで複数項目の測定が可能になった。

 絶縁抵抗測定は50/125/250/500Vの4レンジだが、測定業務によっては500V設定を全く使わないユーザーもいる。500V選択時には赤色バックライトで警告し、誤って高い電圧をかけて負荷をかけ過ぎてしまうのを防ぐことができる。

 測定後に充電された電圧を自動放電したり、電圧が基準値以上になると活線警告して測定できなくなる機構。測定値が基準値を下回った場合には赤色バックライトとブザーで警告するコンパレーター機能など作業ミスを防止する各種の安全機能を備える。

 接地抵抗測定は200/2000Ωのオートレンジで、2mA以下の試験電流で漏電遮断器を動作させない設計だ。絶縁抵抗測定と同様に活線警告機能とコンパレーター機能を利用できる。

 電圧は最大440V測定で動力の線間電圧の測定が可能。照度センサーでLEDライトとLCDバックライトが自動点灯し暗所での測定をサポートする。

 ブルートゥース通信機能を搭載。スマートフォンやタブレット端末への測定値の転送やレポート作成が可能な独自のアプリはさらに拡大進化した。「KEWスマートアドバンスト」で測定値をリアルタイム表示して、簡易モニタリングできるほか、測定場所の位置情報も自動登録できる。

 撮影した現場写真や取り込んだ図面、報告書に測定値を直接入力。手書きせずに報告書を作成でき、測定作業の大幅な効率化が図れる。