2023.07.13 キヤノン プラの高精度選別法開発 計測制御技術応用して再利用促進
非接触測長計(左)とガルバノスキャナー
キヤノンは自社の計測制御機器を用いてプラスチックを高精度に選別する技術を開発した。プラスチックの再利用促進で環境負荷の低減に寄与する。
プラスチックのリサイクルには、ABSやポリプロピレンなどを正確に選別する必要がある。しかし、従来の手法では黒色のプラスチック片を識別することが難しかった。
キヤノンでは、搬送物の移動量や速度を高精度に測定する「非接触測長計」、狙った位置にレーザー光を照射できる「ガルバノスキャナー」などの計測制御技術を応用。
レーザー光をプラスチック片に照射して物質の分子情報を取得する「ラマン分光法」と組み合わせた「トラッキング型ラマン分光技術」を開発した。
生産性を維持しながら、黒色とそれ以外の色のプラスチック片を高速で同時に選別することが可能になった。
この手法を採用したプラスチック選別装置を2024年上期に発売する予定だ。
(17日付電波新聞/電波デジタルで詳報します)