2023.07.20 【ケーブル技術ショー特集】パナソニック コネクト 地域の新たな価値創出へ STBの活用を提案

 パナソニック コネクトは、「継続した機能拡張・サービス連携で、地域の新たな価値を創出」をテーマに、「加入者様」「つなぐ」「地域」の三つのゾーンに分け、最適なソリューションを提案する。

 加入者様ゾーンでは、セットトップボックス(STB)を活用した各種サービスなどを紹介。多彩な加入者向けサービスを現行STBの機能拡張で実現する。

 ブースではSTB開発ロードマップを展示。現行機種にOTT追加やRF-IPハイブリッドSTBに対応、レコメンドなどクラウドサービスとの連携を強化し、地域の新たなニーズに対応する。

 STBコミュニケーション活用では、マイナンバーカードリーダ付きのSTBテレビ電話で、遠隔医療やリモート窓口業務の利便性向上をアピール。ブースでは遠隔医療をイメージしたアプリケーションを紹介しデモを行う。同社は、今後制御可能な周辺機器を増やし、さまざまな用途においてテレビ電話機能の活用を検討していくという。

 アプリ追加のニーズに迅速に応えるクラウドアプリ一覧を紹介。加入者の操作なく事業者管理画面のボタン一つで表示/非表示を制御可能。アプリの維持管理が簡単なのも特長だ。

 STB向け番組レコメンドサービスは実証実験を踏まえて改善したデモを展示する。また、STB現場サポートではSTBの遠隔操作でトラブルを即解決し、オペレーターの負担軽減や訪問数の削減、訪問時の作業効率化に貢献する。

 つなぐゾーンでは、情報・暮らし・産業をつなぎ、地域全体の連携をアピール。現行STBを活用し将来のIP放送に対応した「IP放送ソリューション」、映像の自由度と効率性を両立させたクラウド映像制作ソリューション「KAIROSクラウドサービス」、ローカル5G/地域BWAなどのワイヤレスサービス「現場マルチネットワークサービス」を紹介。

 地域ゾーンでは、情報配信や安心安全、にぎわい創出に貢献し、地域DXを推進するソリューションを紹介。

 放送を活用したデジタルサイネージソリューション「AcroSign」では、新ハイブリッドSTBを展示。既存の放送設備やコンテンツを生かし、低コストでサイネージと放送を組み合わせた新たな価値提供を実現。

 園児の登園を顔認証で管理し子どもや保護者へ安心安全を提供する顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」も展示。保育現場の負担軽減に貢献する。

 インターネット経由で照明演出の実施や管理ができ、遠隔操作や広域・多拠点での演出を可能にするクラウドサービス「街演出クラウド YOI-en」を提案する。新たな取り組みとして、デジタルサイネージAcroSingとの連携で映像×照明演出を実現し、新しい街体験を創造する。