2023.08.23 HIOKI、新工場開設へ土地建物を取得 脱炭素の流れで需要拡大、生産力増強へ

取得予定の工場用土地建物(建物外観)

 計測器メーカーのHIOKIは23日、需要拡大に伴う生産能力増強に向け、本社工場(長野県上田市)近くに、新工場開設のための土地建物を取得すると発表した。

 今回、大和ハウス工業との間で売買契約を締結した土地建物は本社工場から約2キロメートルに位置。土地面積は1万874平方メートルで、建物は鉄骨造り3階建て。延床面積は4901平方メートル。

 生産体制に合わせた建物の改修などを行い、工場稼働は2024年3月頃を予定する。

 同社はここ数年、測定器・試験器の需要急増に応えるため、増産体制の構築を行ってきた。

 21年11月に、現場測定器の生産を本社工場から坂城工場(長野県坂城町)に移転。本社工場も昨年、生産能力を1.5~2倍に増強するため、増床増築工事を行った。

 HIOKIの23年上期(1~6月期)決算は売上高、利益ともに過去最高水準を記録。世界的なカーボンニュートラルの流れを受けてバッテリーやデバイス、エネルギー市場が活況で内外の計測需要を取り込んだ。

 電気自動車(EV)の普及に伴い、さらなる需要増加が見込まれるパワーデバイスなど重要市場に開発資源を投入をしていく。

(25日付電波新聞/電波デジタルで詳報します)