2023.09.05 産総研などが魚肉鮮度をにおいから判定するセンシング技術開発 半導体式センサーで計測魚肉採取が不要な非破壊試験

ポータブル測定器

 産業技術総合研究所などは、魚肉の鮮度をにおいから判定するセンシング技術を、ブリをモデルに開発した。すしや刺身といった魚の生食が世界的に浸透し新鮮な水産物がチルドの空輸で輸出されるが、海外では生食に精通する職人が少ない上、生食用と加熱用の区別が難しいため、取り扱いの多くは日系店舗となっているのが現状。魚肉の採取が不要な非破壊試験の新たなセンシング技術で、普及を後押しする。

 水産物の輸出量拡大に向けては、品質を客観的に保証する指...  (つづく)