2023.09.25 地域電器店の秋商戦本格化 調理家電に注力、省エネ、高機能製品を訴求

調理家電を積極的に訴求している店頭(熊本市の電気プラザカメヤ)

 長引く残暑が購買・消費行動に影響を与えているが、彼岸を過ぎて秋の気配も漂い始め、各地域電器店で秋商戦が本格化している。今秋は調理家電や照明器具、洗濯機など省エネ、高機能家電の販売に注力するほか、冬に向け暖房商品の販売準備にも取り掛かっている。

 秋の味覚が出回るいま、旬の果物を販売成約記念品にし、調理家電を積極提案している店も。パナソニック系の電気プラザカメヤ(熊本市南区)は新発売の炊飯器「ビストロ Vシリーズ」を積極的に訴求。

 コロナ感染を警戒して実食を伴う料理教室は控えているが、得意客に魅力を伝えられるようスタッフの料理勉強会を月1回のペースで行っている。操作や手入れのしやすさなども提案材料にする。

 日々の料理の負担を減らす調理家電への注目度は高い。光無線電機商会(三重県松阪市)は、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」や、毎日の食事から本格的な料理まで作れる「ウォーターオーブンヘルシオ」のプレミアムモデルを提案している。

 亘理家電サービス(宮城県亘理町)は、昼夜の気温が下がり、涼しくなってきたことから、暖房関連商品の販売準備に取り掛かっている。石油ストーブや電気ストーブ、電気毛布などを展示する予定で、店主は「灯油代も高くなっていて、安全性や灯油の入れ替えの手間などを考えると、暖房エアコンの引き合いが増えることも予想される」と話す。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)