2023.09.29 JDI、中国でOLED量産へ 蕪湖経済技術開発区とMOU HKCとは車載軸に
ジャパンディスプレイ(JDI)は29日、中国安徽省蕪湖市の蕪湖経済技術開発区との間で、G6/8.7の次世代OLED「eLEAP」事業の立ち上げに関する覚書(MOU)を締結したと発表した。生産能力を50倍以上にする。一方、中国HKCとの戦略提携のMOUは解除し、車載ディスプレーに関する協議を継続する。
蕪湖経済技術開発区との事業では、新しい事業会社を設立予定で、G6とG8.7工場を建設。JDIとしての生産能力を50倍以上拡大する予定。量産開始は、G6工場は2025年11月、G8.7工場は26年12月を予定している。
JDIは昨年、マスクレス蒸着とフォトリソを組み合わせた方式で画素を形成し、輝度・寿命を大幅に高めるeLEAP開発に成功。「世界初、世界一」の独自技術でのエコシステム構築をめざし、千葉県茂原市のG6工場で量産開始を予定する。膨大な顧客ニーズに対応した大規模な生産能力を早急に確保するため今回、中国で事業を立ち上げる。
スコット・キャロンCEOはオンライン会見で「中国の国家レベルの承認が必要。それを経た上で最終合意に持っていきたい。エンジニアが長年汗をかいた成果で、高性能と省エネを実現する。今回の合意は大きな飛躍」とした。新工場の所有や運営はJDI主導になる。「アセットライトの方針は変わらない」とした。
(10月2.3日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)