2023.10.11 NTTコムがAIビジネスで新方針、300億円規模の収益事業へ
法人向けビジネスイベントに先立つプレスデーでAI事業について説明する菅原副社長執行役員=11日、東京都港区
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は人工知能(AI)を活用したビジネスについて、2027年度に約300億円の売上高を達成する目標を打ち出した。NTTドコモグループの法人向けビジネスイベントに先立つ11日、NTTコムの菅原英宗副社長執行役員が明らかにした。
菅原氏は、ザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区)で同日に開かれたプレスデーで、AI事業について説明。人間が作るような文章や画像などを自動生成できる生成AIが秘める可能性を追求する姿勢を強調。「生成AIをプラットフォームからアプリケーションまでトータルで捉えて、(AIビジネスに)取り組んでいきたい」と意欲を示した。
安心・安全に生成AIを利用できるようにする独自システム「LLM(大規模言語モデル)付加価値基盤」を生かして社内業務の変革に取り組むとともに、生成AIの付加価値を高める各種サービスを24年4月をめどに展開。業界や業種に特化したサービスや顧客との接点づくりを支援するサービスの開発などを目指している。
例えば、生成AIを駆使して人間らしい応対を実現できるようにする「新コミュニケーションAI」の実用化に向けたサービスの開発を進めている。