2023.10.17 ソニー・ホンダの「アフィーラ」、プロトタイプ初披露 開発環境公開 AIや半導体にも意欲

プロトタイプと、登壇した川西社長

 ソニーグループとホンダの合弁でEVを手掛ける新会社、ソニー・ホンダモビリティは17日、開発を進める「AFEELA(アフィーラ)」のプロトタイプを、日本で初披露した。川西泉社長は都内で会見し、開発環境をオープンにし、ユーザーに加えて開発者とも連携する方針を表明。AI(人工知能)の一層の活用や、半導体開発も選択肢に取り組む考えを示した。ナビの3D化も視野に入れるようだ。

 披露は「ジャパンモビリティショー2023」での公開に先立つもの。川西社長は会見で「ラインナップも拡充していく」と展望。「開発環境をオープンにし、ユーザーだけではなく、開発者とコミュニティーをつくり、リカーリングで収益をあげる事業モデルをめざす」との方針を示した。

 「車から得られる情報を活用するが、安心・安全が第一」とし、セキュリティーを守りつつ、車両データや走行データを開示し、クラウド連携を進める考えを示した。また「ユーザーの愛着がわき、ガジェットとして使い倒したくなるような車をめざす」とスマホのような車を展望した。クリエイターらとの共創の場をデジタル上でも用意する。

 さらに「AI(人工知能)の発展とともに開発も進む。またSDV(ソフトウエア定義車)の基礎は半導体であり、独自開発も選択肢の一つだ」と示唆。ナビについても2Dから脱却し、広がりを持たせる考えを示した。

 (18日などの電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)