2023.10.18 「2023堀場雅夫賞」授賞式開催 新たな貢献度という点を審査 多くの若い研究者の一助に

今年の受賞者(中央の5名)

 堀場製作所制定の「2023堀場雅夫賞」の授賞式が17日、京都市左京区の京都大学で行われた。

 同賞は会社創立50周年を記念して03年創設。分析・計測技術の分野で若手研究者を奨励、支援するもので、19回目となる今年の選考テーマは「次世代半導体デバイスの開発に貢献する分析・計測技術」。

 今年は海外含め33件の応募があり、既に発表されている堀場雅夫賞3人、特別賞2人の研究者が出席した。

 授賞式では選考委員長を務めた東京大学大学院工学系研究科の染谷隆夫教授が「今年の堀場雅夫賞は新たな貢献度という点を審査した。日本、米国、欧州から各1人選ばれており、国際的な賞になったと痛感している」と講評。

 受賞者には堀場製作所の堀場厚会長からトロフィーと副賞の目録が手渡され、最後に同会長は「(堀場雅夫賞が)地道に研究している多くの若い研究者の一助になればと祈っています」とあいさつした。

 今年の受賞者は次の通り。(受賞内容、敬称略)

 【堀場雅夫賞】石井良太(京都大学大学院助教)、ナレシュ・クマール(チューリッヒ工科大学上級研究員)、アン・ユー・ルー(マサチューセッツ工科大学博士課程)

 【特別賞】竹中充(東京大学大学院教授)、久志本真希(名古屋大学大学院講師)
(23日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)