2023.10.25 サムスンSDIが現代自にEV電池 初の連携、欧州で 供給網多角化にも

手掛けている電池

 韓国電池大手サムスンSDIは23日、現代自動車の欧州工場に車載電池の供給を始めると発表した。2026年から7年間、現代自の欧州向けEV50万台分について、角型電池を供給する。サムスンが現代自に電池を供給するのは初。

 サムスンSDIは、同社が「P6」と呼ぶバッテリー(角型)を、ハンガリー工場で現代自向けに生産する。ニッケルの含有率の高い正極材と、同社独自のシリコンベースの負極材を使い、エネルギー密度を最高レベルに引き上げているという。現代自のチェコの拠点に供給される。

 現代自はサプライチェーン多角化を図っており、電池の形状も多様化する。両社はパートナーシップを継続するとしており、供給地域や規模の拡大も想定されている。

 サムスンSDIは先に、欧ステランティスや米ゼネラル・モーターズ(GM)とも連携を打ち出し、電池の合弁工場を建設するなどしている。

 (26日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)