2023.10.26 【次世代自動車用部品特集】スミダコーポレーション ローターポジションセンサー、測定精度優れ取り付け容易 日本で本格提案へ
ローターポジションセンサー
スミダコーポレーションは、車載用コイルを重点事業の一つに掲げ、CASEなどの自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。
ローターポジションセンサー(RPS)は、回転角の角度を測定するセンサー。渦電流方式インダクティブ技術採用により、レゾルバと比較して測定精度に優れ、取り付けも容易だ。
特長は、軽量・コンパクト設計、過酷環境下での高信頼性、幅広い極対応、高速回転対応可など。AEC-Q100/200準拠、機能安全規格ISO26262準拠ASIL-C(D)。用途は、同期モーターローターポジション検出、HEV/EⅤドライブシステム。同社のRPSは欧州自動車市場などでは既に採用が広がり、日本市場でも本格提案を進める。
車載用インダクターは、高耐圧や低損失メタルインダクターをラインアップ。標準車載対応パワーインダクターでは最大定格電流190Aまで対応し、全製品にてAEC-Q200を準拠している。
車載用パワーインダクタ-の新製品「CDSMシリーズ」では、低損失かつ高電流を実現。「CDSM70D52/T150」〈製品サイズ(L)8.0×(W)7.5×(H)5.4ミリメートル〉および「CDSM12D63/T150」〈製品サイズ(L)13.6×(W)12.9×(H)6.5ミリメートル〉をラインアップしている。
新製品の「DPQシリーズ」は、高電圧ライン向けの大電流対応のパワーインダクター。400Vラインのフィルターや平滑用インダクターとして最適だ。
ゲートドライブ絶縁トランスは、単出力トランスとマルチ出力トランスをラインアップ。マルチ出力トランスのデュアル出力タイプは、出力同士に十分な絶縁距離を確保し、2出力を一つのトランスにすることで、基板の省スペース化に寄与する。
3ch+1出力タイプ、6ch出力タイプなどもそろえている。フィルターモジュールは、電動車の大電流化に伴うニーズなどへの提案を行う。