2023.11.15 【Inter BEE特集】池上通信機 インカメラVFXの撮影デモ LED/VRシステムを使用

リモートプロダクションシステム「R2 SYSTEM」

 池上通信機は「Technology Making Waves~『技術』のチカラで、あなたをしあわせに。~」をテーマに、最新の製品・ソリューションを展示する。

 今年は、さらに進化したリモートプロダクションシステム「R2 SYSTEM」とトラッキングシステムカメラ「UHK-X700」の2カメで、最新のLED/VR(仮想現実)システムを使用したインカメラVFXの撮影デモを行う。

 協力会社とともに、ニューススタジオ2種と美術館の計3種類の背景を用意。LEDパネルを背面と足元に設置し、より臨場感と没入感を感じさせるバーチャルスタジオの体験を提供する。会場ではプレゼンテーションも実施予定だ。

 同社は、映像制作現場の新しいスタイルとしてR2(Real Remote) SYSTEMを提案してきた。ロボットアームを利用し、遠隔操作による映像制作の省力化・省人化・自動化を実現した。高度な再現性と直感的かつシンプルな操作で、容易に撮影ができる。

 IPシステムをより強化した。ブースでは昨年開発したIP Media Gateway「IMR-200」やスタジオカメラ「UHK-X600」などを紹介する。IMR-200はSDIとIPを相互に変換する「メディアモジュール」を2式まで搭載できる。SDIとIPのハイブリッド化を実現。1モジュールでHD 16系統/4K 4系統を同時に変換することができる。

 今年も「IP PAVILION」に出展し、IPシステムをアピールしていく。

 カメラシステムは、4KアップグレーダブルHDスタジオカメラシステム「UHK-X650」を初披露する。新開発のグローバルシャッター対応CMOSセンサーの採用で、ローリングシャッターゆがみやフラッシュバンドのない自然なHD高画質映像を再現した。

 HD最大4倍速のハイフレームレート撮影が可能。アップグレードにより、将来必要なさまざまな機能を搭載できる。スタジオ収録やスポーツ中継、ライブイベントなど動きの早い収録時に高い効果が期待できる。

 また、4K/HDポータブルカメラシステムとしてUHK-X700を展示する。グローバルシャッター対応CMOSセンサーを採用。今回、ウェブブラウザーからカメラを制御できる機能を新たに加え、さらなるパフォーマンスを発揮する性能向上を訴求する。

 ブースでは、UHK-X700シリーズでHFR(8倍速)の迫力映像とMoIP出力によるシステム連携を見せる。

 伝送機器として、C/D/E/Fバンドマイクロ波帯4ch対応による4K/HD伝送が可能な一体型小型デジタルFPU送信装置「PF-903」を参考出展する。

 さらに、空撮映像の高画質化を推進するヘリコプターカメラシステムの高感度カメラ内蔵防振装置「SHOTOVER M1」を使用すれば、大きな揺れがあっても映像がぶれることなく、迫力ある映像を撮影できることをアピールする。