2023.11.15 【Inter BEE特集】オーディオテクニカ 音響ソリューションなど提案 音声の課題を解決へ

デジタル信号伝送フォーマット「Audio-Technica LINK」

 オーディオテクニカは、さまざまな音声の課題を解決する最新の音響ソリューションなどを提案する。

 会場ではハドルルームを設けて、同社製品でトータルソリューションを実現するデジタル信号伝送フォーマット「Audio-Technica LINK」製品とマイクが話者を検出してカメラが連動するデモ展示を行う。同社が提案する快適な会議や講義の配信を可能にする会議向け新機能の体験の場として提供する。

 Audio-Technica LINKは、IP技術を活用した独自の通信プロトコルでマルチチャンネルの非圧縮デジタルオーディオ信号と制御信号を安定かつ低レイテンシーで伝送する。イーサネットケーブル1本で最大64chデジタル信号の伝達が可能となり、天井や壁からの複数のケーブルをつなぐ配線作業の工数を削減できる。Web会議やセミナー、勉強会など大会議室から小会議室まで、多様な環境のニーズに対応する。

 今回、高音質な小規模会議スペースを手軽に構築できる、会議ソリューション向け卓上マイクロホン「ES964」を初公開する。専用アプリケーションを使用することで、単一指向または無指向の設定や、会議参加者の着席位置に合わせて、お好みの集音方向の設定が可能。

 また、独自のRFIシールド技術により無線周波数干渉を徹底排除している。快適な会議や講義の配信を可能にする。

 10月に発売した赤外線マイクロホンシステム「ATIR-1000」シリーズを展示。赤外線を音声の伝送に利用したレシーバーやトランスミッター、受光ユニットなどで構成。同時に10ch運用を実現し、安定性や秘匿性、シンプル操作などで利便性が高い。

 壁などの障害物を透過しない赤外線方式を採用しているため、他の部屋で使用しているマイクとの混信がなく、ワイヤレスマイクとの干渉もない。

 また、情報漏えいのリスクがないため、セキュリティー面に優れていることもポイントだ。環境の変化に左右されない柔軟なシステムとして、さまざまなニーズに対応する。

 新たな機能を追加した、エンドユーザーの直感的な操作性とシステムインテグレーターの柔軟性を両立したDECT規格準拠の1.9ギガヘルツ帯ワイヤレスシステム「ESワイヤレスシリーズ」も展示。免許申請や登録の必要がなく、通常モードで最大48ch、HDモードで最大96chの多数派同時運用が可能だ。

 さらに、臨場感のある音を手軽に提供可能な放送ソリューションとして、3Dオーディオサウンドを収音可能なイマーシブオーディオマイクロホン「BP3600」を展示。

 今年はBP3600で録音した音源とFLUX::Immersive社の立体音響ソフトウエア「Spat Revolution」を合わせて展示する。