2023.11.15 【Inter BEE特集】営電 全世界デジ・アナ対応テーマ 地デジ高度化など訴求

信号発生器「DTV信号発生器(SSR5000B)」

 営電は、長年培ってきた高周波アナログとデジタル技術により、「全世界デジタル・アナログ放送方式対応」をテーマに、放送・通信分野における業務用電送機器の多彩な製品を展示する。

 ブースでは、将来を見据えた地上デジタルテレビジョン放送方式の高度化技術への取り組みを訴求する。2019年から実施している地上デジタルテレビジョン放送方式の高度化に向けた実証実験で使用された「地上放送高度化再多重化試作装置(0416A)」「地上放送高度化試作変調器(0428A)」「インパルシブノイズ信号発生器(1908A)」「MMT・TLVステーション(1708A)」とスペアナを接続したデモを実施する。

 TV放送局向け製品では、送信機のC/N・BER・中心周波数・伝送遅延時間などを監視・測定する「可搬型電波監視モニター(6505B)」、入力されたTSにパケット異常が検出された時にダミーパケットを付加することができる「パケット補完機能付きTS調整装置(2733D)」、NSIの生成と放送TSへの重量ならびにACデータへの付加を行う装置「NSI/ACインサータ(0440A)」、MMT/TLVとTSの記録・再生装置「ストリームボックス(1710A)」、既存放送局のSDI回線を利用した大容量伝送を可能とする「SDI-Hyper(2737B)」などをデモ展示する。

 今回、TVやレコーダーの開発・生産、集中信号用に最適な装置として、デジタルTV放送方式に対応した信号発生器「DTV信号発生器(SSR5000B)」をリニューアルした。ラックマウントサイズで、主な機能・性能はそのままに、ストレージ容量、出力レベル、対応周波数などの充実を図り、外観も新しくなっている。

 世界各国のデジタル放送方式(地上波・衛星波・CATV波)に対応しており、ユーザー希望の放送方式を搭載可能。外付けHDDを接続することが出来るため、長時間のTSコンテンツを変調し、RF出力ができる。

 ラジオ放送局向け製品としては、「FM ラジオモニタ/アナライザ(6042B)」をAM復調オプション搭載可能として披露。FM直線検波器とステレオ復調器・変調器を1筐体(きょうたい)で実現し、FM送信機の各種特性が測定可能だ。自動測定用PCアプリやIF(10.7メガヘルツ)入出力をオプションで搭載可能だ。

 AM/FM放送波を受信・復調しアナログ音声信号を出力可能な無線中継用受信機「AM/FM ラジオ無線中継用受信機(6001A)」も初出展する。

 RF信号(電波)の記録と再生が可能なRFキャプチャー&プレーヤーのラインアップとして「小型RFキャプチャ&プレイヤー(4420A)」などを紹介する。