日本メクトロンは、新規事業の育成でヘルスケアやメディカル分野への取り組みを強化している。軽く、薄く、曲げられるという特徴を有するフレキシブル配線板（FPC）を様々な医用機器に組み込む。

　その代表的な例が、大阪大学発のベンチャー企業であるPGVが開発した脳波検査を簡便に高精度で安価に提供する脳波計に、電極シートとして同社の伸縮（ストレッチャブル）FPCが採用されたこと。

　伸縮FPCは、50％まで伸長して使用でき、全方向に伸縮が可能。皮膚との密着性が良好であることが採用のポイントになった。

　今回の脳波計への採用を機に、陣痛時の筋電取得用センサーシートも開発。妊婦の子宮筋電を計測して、妊娠期のトラブルを未然に防ごうとするもの。現在試作中で、早期の実用化を目指す。

　引き続き、同社ではFPCの医用機器への採用を推進していく中で、次世代高速通信規格5Gがヘルスケア端末やメディカル機器で活用されることを踏まえ、高速伝送用FPCへの取り組みを強化している。

　伝送速度、伝送距離などによって、ポリイミドベースFPC、LCP-FPC、さらにはThickLCP-FPCをラインアップ。既に5G対応スマートフォンに搭載実績を有しており、高速信号を伝達する伝送路であるストリップライン構造を基本として、高速信号伝送用コネクタなど、高密度実装にも対応している。

【メディカル・ヘルスケア用部品特集】記事一覧

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●北陸電気工業　世界最速応答の容量式湿度センサー提案
●日本メクトロン　伸縮FPC　脳波計の電極シートに採用
●オータックス　医療機器用センサー　厳格な品質管理を実施
●NKKスイッチズ　医療機器向け電源スイッチ　正確で安定の制御を実行
●品川商工　トータルに顧客ニーズをカバー　関連部品提案