2023.11.21 生成AIで自動車向けソフト開発を効率化　日立、来年9月に事業化へ

生成AIを活用した新技術のデモ画面＝東京都千代田区

　日立製作所は21日、生成AI（人工知能）を用いて自動車向けソフトウエア開発の効率化を支援する技術を開発したと発表した。車両に搭載したカメラの映像から交通状況に関する高精度な説明文を自動生成できるようにした。2024年9月の事業化を目指す。

　新技術は、自動生成した映像の説明文を基に必要なシーンを、人が普段使う「自然言語」で瞬時に検索できることが特徴。

　例えば、「横断歩道を歩行者が渡っています」といった説明文を自動生成し、自然言語で検索できるようにする。これにより、映像から必要なシーンを抽出する時間を大幅に短縮できる。さらに、交通状況を説明する文章と映像データに車両の走行データをひもづけることで、ソフト開発者や評価者の作業効率を高められるという。

　新技術を組み込んだサービスは、自動車メーカーや車載器を手がける企業向けに提供。それ以外の業種への展開も視野に入れている。
（後日、電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）