2023.11.30 女性の健康課題解決へ 経産省が「フェムテック」の先進事例を発信

フェムテック関連の展示エリアを視察する西村経産相(左から2人目)=11月30日、東京都千代田区

 女性特有の健康課題を解決する製品やサービスの総称「フェムテック」に焦点を当てた展示会が、東京都千代田区の経済産業省で11月30日に開幕した。先進事例の発信を通じて、企業や働く個人が女性が安心して就業できる環境づくりについて考えるきっかけを提供したい考えだ。

 今回のイベント「女性のヘルスケア・フェムテック展示」の会場は経産省本館ロビー。12月4日まで土日を除いて開く予定だ。フェムテック関連製品を紹介するとともに、女性の健康課題と仕事の両立に関するパネルなども展示している。

 30日には、フェムテックを活用して女性の健康課題解決につなげる企業向けセミナーも経産省で開催。経産省による実証事業に採択された事業者の製品やサービスを体験できる機会も設けた。例えば、化粧品大手のポーラ(東京都品川区)が、顔写真から心身の状況を即座に分析して「産後ママ」に適したサービスや情報を提案する産後ケアアプリ「mamaniere(ママニエール)」を紹介した。

 西村康稔経産相は本館ロビーの展示エリアを訪問。視察後に「女性が活躍し多様な発想で新しい時代をつくっていく。それが日本経済がこれから発展し成長していくためのカギを握る」と強調。その上で「男性がもっと理解し、女性の悩みや課題をイノベーションで解決しながらどんどん活躍する環境を作っていかなければいけない」と力を込めた。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)