2020.03.18 がん細胞が血管網に似た構造をつくる 阪大などが仕組み解明、遠隔力と接触力二つの力が重要

およそ10万個のがん細胞が試験管内に形成したネットワーク構造(顕微鏡写真)

 大阪大学、情報通信研究機構などの研究グループは共同研究で、がん細胞の集団が自己集合して血管網に似たネットワーク構造を形成することを、試験管内で再現することに成功。

 さらに、単純な固体ベースモデルに基づくシミュレーションを用いて、細胞間に働く力がネットワーク構造の形成に重要であることを発見した。

 これまでがん細胞は、生体の中で自ら血管網に似た構造(血管様構造)をつくり出し、血液を取り入れて増殖を続けると...  (つづく)