2023.12.05 ドラム式洗濯機で15年ぶり新ライン 日立GLS、指定価格2機種を生産

新ラインのドラム式洗濯機組み立て工程

日立GLSの多賀事業所本館日立GLSの多賀事業所本館

 日立グローバルライフソリューションズ(GLS)が、ドラム式洗濯乾燥機で15年ぶりとなる新たな生産設備を多賀事業所(茨城県日立市)で10月に立ち上げた。先月中旬、同社初の指定価格制度を適用して発売を開始した「ビッグドラム」BD-STX130Jと同SX120Jの2機種を生産する新生産棟になる。

 同社は2006年にドラム洗の生産を開始。08年には新たな生産ラインを立ち上げ、能力を増強。今回、稼働したのは08年以来、15年ぶりの新ラインとなる。

 第3組み立て工場という位置付けで、ドラム洗を生産しているこれまでの生産棟とは別。建屋は以前、別の家電品を生産していたところを活用しており、その生産設備を移設し、建屋全体をドラム洗の新たな工場棟に改良した形だ。ドラム洗の生産効率の向上を重視する中、長年改良を加えてきたセル生産方式から一転、ベルトコンベア方式を導入している。

 豊島久則常務取締役CPrO(チーフ・プロダクト・オフィサー)は「これまでは短期開発に対応するため柔軟なセル生産方式をメインにしていたが、コンベアライン方式に変えた。将来的な労働人口不足に対応するための生産工程で、省人化も進めていく」と説明した。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)