「ELPA」ブランドを展開している朝日電器では、今期に入り、従来とは目線を変えた、くらしの便利、快適を追求した小型家電、小物グッズなどの商品戦略に力を入れている。年末商戦において話題性がある商材も多く、訴求を強化していく。

　■年末大掃除に便利なオートスプレー

　年末大掃除シーズンに合わせ、同社が提案を強化するのは、9月に発売したAUTO SPRAY（オートスプレー）DS-01AS（泡タイプ）と、DS-01MS（ミストタイプ）（各オープン価格／参考価格＝税別3580円）の2機種だ。

　泡もスプレーも、電動なのでボタンを押すだけで連続噴射でき、掃除がラクに、便利になる。キメ細かい泡や細かなミストを遠くまで飛ばせるため、風呂掃除や窓拭きなどに最適なツールとなる。

　清潔志向が高まる中で、掃除専用スプレーの販売が伸びているが、AUTO SPRAYは、使い勝手が良く、くらしの利便性を高める。

　DS-01AS（泡タイプ）は、洗剤や液体せっけんなどを泡状でスプレーできる。窓や風呂掃除などもラクラクこなせ、ペットのシャンプーにも便利だ。中性洗剤なら、液体せっけん、食器用洗剤、住宅用洗剤、液体ハンドソープ、ペット用シャンプーなど、用途に合わせて使い分けることができる。

　DS-01MS（ミストタイプ）は、水や消毒液を細かいミストでスプレーできる。観葉植物などへの霧吹きや広い範囲の消毒、部屋の消臭に効果的。熱中症対策にも使うことができる。

　水・アルコール消毒液・消臭剤（液体）・芳香剤（液体）と、こちらも用途に応じて使い分けができ便利だ。スプレータイプは家庭でも使えるが、飲食店など店舗、医療機関など公共機関での用途にも適している。

　いずれのタイプもワンタッチで取り外せる電池ボックス式（単三型アルカリ乾電池×4本）で、簡単に電池交換できる。どちらも使用条件などにもよるが電池寿命は約12カ月（1日に10秒×10回使用）。電池残量が少なくなると、緑色から赤色に点滅する。

　防水性能はIPX4相当で、濡れた手でも操作でき、水のかかりやすいキッチンや洗面所周りで使える。

　下部に配置したタンク容量は340ミリリットル。注ぎ口も広く、詰め替えもラクにできる。このほか、ノズルの向きは上下に動かすこともできる。

　外形寸法は幅98×高さ220×奥行き160ミリメートル。本体重量は約295グラム（泡タイプ）／約310グラム（スプレータイプ）。

　量販店やホームセンター、ネットでの販売を展開する。同社によると、年末商戦に向け販売も上昇傾向にあるとし、店頭などでの訴求に力を入れる。販売目標は2タイプ合計で年間1万6000台を目指している。

　■業界初「手洗いサポーター」

　年明け2月から発売を予定している独自のアイデア商品が、「手洗いサポーター」HWS-N15／N30（各オープン価格／参考価格＝税別1280円）だ。

　手洗いに効果的な時間は「15秒」とされる。ただ、実際にはそれだけ時間をかけて手洗いする人は多くない。新製品は、子どもたちが楽しく、また効果的な手洗いをしてもらえるようにしたいという発想から企画・開発された。

　市販のハンドソープの上部ボトルに取り付け、押すだけで起動する仕掛けとなっている。ハンドソープボトルに取り付けた「手洗いサポーター」から手を離すと「よ～いドン」の音声が流れ、15秒経過すると「ゴール」と呼びかけ、手洗い時間を知らせてくれる。

　付属の両面テープを使って取り付けは簡単にでき、何度も取り外しが可能となっている。家庭用は15秒タイプ（HWS-N15）をラインアップ、衛生管理を徹底する医療・介護、飲食業の現場には30秒タイプ（同N30）を提案する。